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健さんの水の旅日記
放射能を取除け!イスカンダルP(6)

 水もしたたる?男の健さんが、今日も名水を求めてサラサラ、チョロチョロと福島南相馬と東京国会議員会館を歩く。健さんは学生さんと福島市でのプールの水の除染に成功したので、今南相馬市で土壌の除染に取組んでいる。これは新聞で大きく取上げられた。
  先日突然に見知らぬ上野通子参議院議員(栃木)から電話を頂き、国会内の有志議員でつくる「微生物を活用した除染活動」勉強会で講演をして欲しいとの事。12月5日、共同研究者の大田雅博大田鋼管社長と国会参議院会館を訪れた。さすが国会、テレビでよく見る著名な議員の方々が胸をはって秘書をひきつれ歩く姿は壮観だ。勉強会への参加者は主に東北出身の参議院議員で総員約20名。大変興味を持って我々の講演を聞いて頂けた。もう一つの講演はコンポストによる除染計画のみでデータがなく、質問は我々の方に集中した。何かと我々の技術が国等の除染活動で実用化されればと思う。
  一方、南相馬で、通常入れない20km圏内浪江町に入る機会を得た。M牧場(現、希望の牧場)を経営される吉沢正巳氏の牧場農地の除染ができないかと相談を受け、現場同行を許された。原発から14km。原発建物がかすかに遠望できる。あの爆発の日、白い煙の上がるのを見、翌日避難命令が出た。「牛は殺せない!」と吉沢氏は避難せず留まり、今も300頭の牛の飼育を続けている。この牛たちは放射能の中で牛の血液や組織がどのように変化するか、北里大学の研究実験対象になり大変貴重な存在ともなっている。今もブログで東電や国の農家への対応のまずさを指摘し続けている性根のすわった方だ。
  広い農場では牛がゆったり草を食み、のどかな農園風景だ。線量計の5―7μSv/hを除けば。土壌も高い所で15μSv/hもありかなり高い。この地の除染ができれば…と切に思った。
  ショックだったのは近所の牧舎!約百数十頭の牛が繋がれたまま餓死し、ミイラ化した現場だ。牛を放つと歩き廻り迷惑をかけると、苦渋の決断をされ避難したという。つらい決断であったに違いない。浪江町内はつぶれた建物、がれきが今のそのまんまで放置されてる。プレスの自由取材を禁止しているという。
  国は原発事故の収束宣言を行ったが、とんでもない!今なお広大な放射能汚染地帯が広がり、手つかずのまんま、が知らされていないのである。

(佐々木 健  広島国際学院大学 教授)


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